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Webビジネス戦略レビュー

WEB BUISINESS STRATEGY REVIEW


世界で流行する個人間アウトソーシングの代表格TaskRabbit

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/11/14

個人が個人を助ける時代。
そんな世の中を実現するWebサービスが、世界中で流行っています。その代表格が米国のTaskRabbit。2008年にCEOのLeah Busque氏がスタートさせた、CtoCアウトソーシングのプラットフォームサービスです。同社のサービスは、創業拠点のボストンから始まり、シカゴ、LA、NY、サンフランシスコ、シアトルと、瞬く間に広がりました。これまでの資金調達額は、シリーズCまでで約38億円。これに続くように、似たようなサービスを展開しているスペインのEtece、イギリスのSooqiniなども、今年に入って資金調達を開始しました。
日本でも以前から同様のサービスが待望されていましたが、ついに最近、Any+Timesというサイトがサービスを始めたところです。

まず、個人間アウトソーシングとは何でしょうか?

TaskRabbitのCEO、Leah Busque氏がこのビジネスを思いついたきっかけが、自分が外出中に飼っているペットに誰かエサを与えてくれないか、という単純な悩みでした。しかし、こうした小さな悩みであれば、誰もが潜在的に抱えている事でもあります。もし、街中の、もしくは、国中の人々が、お互いの小さな悩みを助け合えたら、どれほど今の日常生活が快適になるだろうか。それをWebを通して実現したものがTaskRabbitです。

仕組みは至って簡単です。例えば、掃除、洗濯、買物の代行から、家具の組み立てや引越の手伝い、新製品発売前に列に並ぶ役まで、人々が日常生活の中で依頼したい仕事は多岐にわたります。依頼主がその仕事内容と予算をTaskRabbitにポストすると、仕事を引き受ける側の登録者(TaskRabbitでは、この引き受ける人の名称を「タスクラビット」と呼んでいます)が応募し、依頼主が応募者の中から仕事をお願いする人を選ぶ仕組みです。
アメリカでは、法人用のアウトソースサービスとしてODeskやElanceが有名ですが、その個人版サービスがTaskRabbitです。日本でも法人用アウトソースとしてクラウドワークスやランサーがありますが、個人版はありませんでしたので、Any+Timesに期待が集まるところです。

しかし、一方で、TaskRabbitは今年の夏に、全社員の20%にあたる従業員のレイオフを実行しました。報道では「モバイル事業に集中するための措置」と言われていますが、実際には手を広げ過ぎた結果ではないかと観測されています。つまり、次々と都市を広げ、仕事内容も広がると、何の仕事を依頼する場なのか、特徴が不明瞭になってくるからです。既に同様の事業を展開するライバルサイトでは、業種をハウスクリーニングだけにフォーカスするなど、ターゲットを絞った戦略を取り始めています。

このような現象は、どのWebサービスでも起こります。スタート当初は、ユーザ数の獲得のため、手を広げられるだけ広げますが、あるユーザボリュームになると烏合の衆となり、業界内での差別化が困難になる現象です。ODeskなどは、その対策として「Eワーク」、つまりインターネットを介してできる仕事に集中していますが、今後、法人用でも個人用でもアウトソースサービスサイトは、カテゴリーを絞って特徴を明確にする動きが活発化すると予想されます。

TaskRabbit
https://www.taskrabbit.com/

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