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Facebookの友達次第でお金を貸し出すソーシャル融資企業Lenddo

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/10/21

お金を借りる審査が、Facebookの友達関係で決まったら、どうなるでしょう?
個人の預金残高や、銀行との取引履歴ではなく、あなたを信用できるだけの友人が周りにいれば、合格です。喜んでお金を貸しましょう。
こういう面白い発想のベンチャーが、2011年からNYでスタートしています。ソーシャル信用情報サービスのLenddoです。従来の金融業界の枠組みでは、信用が足りなくてお金を借りる事ができない人々を対象に、オンライン上での人間関係や発言内容をもとに、新しい個人の信用度を算出し、ローンやマイクロファイナンスを提供しています。サイトの会員数は35万人。主に、東南アジアや南米など、資金需要のある新興市場を中心にサービスを展開しています。

時に、アイディアが斬新過ぎて、仕組みを理解するのに苦労するベンチャーがありますが、Lenddoもその一つ。
新興市場におけるミドル層の生活向上をミッションとし、ソーシャル上の信用度をもとに短期融資を行っています。しかし、なぜソーシャル上での人間関係の善し悪しで、お金を貸す必要があるのでしょうか。

従来の信用枠の考え方では、お金を借りるには、何らかの取引実績が必要でした。銀行預金や、クレジットカード、短期ローンなど、金融機関が資金を貸し出す理由には、必ず「履歴」が参照されます。
しかし、そもそもお金を持っていない人は、履歴がありませんから、お金を借りる資格がないと判断されてしまいます。日本やアメリカのように、既に成熟している社会では当たり前の話ですが、新興市場のようについ最近まで誰もお金を持っていなかった国々では、同じようには行きません。例えば、東南アジア地域には、お金を借りて返せる力があるのにもかかわらず、銀行が貸したくない人々が、6億人以上もいるとされています。

Lenddoは、この現状に着目し、もしこの6億人を保証できる新しい信用枠を開発できれば、資金が大きく流れ込むと考えたのです。その方法が、ソーシャル信用度です。会員登録すると、個人のFacebookや、Linkedin、Google+などにおける活動をビッグデータ分析し、1000点満点のLenddoスコアを算出。300点以上から徐々にお金を借りる資格が与えられて行きます。

しかし、誰がこの新しい信用枠に基づいて融資を行うのかと言うと、Lenddoそれ自体が行っています。
Lenddoは銀行ではないため、預金を集めたり配当を出したりはしませんが、ファンドレイズで得た資本金や、パートナー企業の資金の中から、マイクロファイナンスとして貸し出しているのです。

このような新しい信用枠の運用は、当然リスクを伴いますが、Lenddoによると、デフォルトレートは4%~4.5%と十分継続可能な環境であると言います。現在、フィリピン、メキシコ、コロンビアなどに限定して融資を展開しているLenddoですが、将来は日本やアメリカを含めた先進国でも通用するビジネスモデルを構築中です。

近い未来には、金融機関の顧客情報欄に、Facebookの個人ページの内容が掲載される日が来るのかも知れません。

Lenddo
https://www.lenddo.com/

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