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実物の法律書類をオープンソースにしてしまう、法律業界の革命児Docracy

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/10/15

今やあらゆるモノが「シェア」される時代。
ならば、法律書類もシェアされても良いのでは。

NYに拠点を置くDocracyは、そんな発想から生まれたベンチャー企業です。
彼らのミッションは「使える法律書類を無料で普及させる」ことだと言います。Docracyのサイトでは、一般的な取引契約書や、機密保持契約書、遺言、信託など、既に過去に利用された実際の法律書類を公開し合い、お互いの法律事務に役立てるコミュニティサイトです。従来のようなテンプレートではないので、ユーザは自身が必要とする法律文書に限りなく近い「実物」が手に入るのです。

そのような法律書類を、一般に公開してしまって良いのか?
普通はそう考えますが、それは弁護士の守秘義務の話。別に、一般人が作った法律書類を公開してはいけない、と言う法律はありません。
確かに、契約毎に弁護士に依頼できるだけの予算がある大手企業にとっては常識を逸脱したサービスに見えますが、スタートアップ企業や中小企業は、そのような余裕がありません。であれば、何とか自前で契約書を作ろうとするのですが、法律書類も年々複雑になっており、いざオンライン上に転がっているテンプレートを利用するにも、時代に合わなかったりでベースにもなりません。そこで、もし「実物」の契約書が手に入るのであれば、それを少し変更すれば、すぐに出来上がるはずです。Docracyは、このような要望に応えるために、法律書類版のコミュニティ型クラウドソーシングを提供しているのです。

仕組みは簡単です。会員登録すれば、自分の法律書類をアップし、それに対して他の人がカスタマイズして、ダウンロードして使う。そのカスタマイズされた書類も保存されますから、今後はその書類を土台に、他の誰かがカスタマイズして、また使う。これを繰り返して行くと、法律事務所も驚くような完成度が追求されて行く訳です。最終的には、余程特殊な取引契約でない限り、法律事務所に依頼するメリットはなくなり、Docracyを使えば済んでしまう時代になります。

それはまるで、オープンソースによってソフトウェアが無料になった歴史と同じです。ソースコードが公開されているならば、それをカスタマイズして新しい機能のソフトウェアが出来上がります。これを繰り返すと、大手ソフト会社も追いつけない程、速いスピードでソフトウェアの完成度が上がって行くのです。

ただでさえ、弁護士が余っていると言われる米国。
Docracyのサービスは、法律業界を大きく揺さぶる存在になりそうです。

Docracy
http://www.docracy.com/

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