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ロボットが教師に変わる次世代の教育現場、Ed-TechベンチャーCognii

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/09/24

もはやロボットの方が、論文やエッセイの採点が上手いとしたら、世の中の教師達は歓迎するでしょうか。
しかし、そういう時代は、すぐそこまで来ています。米国ボストンに拠点を置く教育系ベンチャー企業、Cogniiが提供するサービスは、自然言語処理技術を使って、生徒の記述式答案を採点するだけでなく、間違った回答に対してはヒントを与えたり、質問に答えたりする能力を持っています。
今日の教育現場では、教育プログラムが複雑になる中、教師側の時間はますます足りなくなってきています。授業の準備や資料作成、またオンライン受講の設計なども含めれば、その仕事量は膨大です。一昔前のように、生徒の全ての答案に目を通して評価する時間は、事実上なくなってきており、テクノロジーによる効率化への期待が寄せられています。

アメリカでは、全生徒の32%が、何らかのオンラインコース(eラーニング)を受講しています。この数字は、10年前から毎年右肩上がりで伸びており、この傾向が続くと、将来的にはオンラインコースそのものが、教育のスタンダードとして認められる日が来るであろうと、予測されています。

しかし、従来のオンラインコースの問題点は、システムが自動採点するため、Aの回答、Bの回答、Cの回答から選ぶなど、選択式テストを通じてでしか、生徒の学習成果を評価できない点でした。つまり、生徒側がシステムに合わせて勉強するという、非常に柔軟性に欠けた、不自由な教育プログラムです。本来の教育現場にあるような、文章問題が受付できなかったり、また、漠然と教師に「なぜ?」と聞く事もできなかったりと、オンラインコースでは通信教育の域を出ないと考えられていました。

このような背景の中、Cogniiは自然言語処理技術を利用して、本来の教育現場に近い環境を提供することに成功しました。
例えば、記述式問題の中で、受講者が間違った回答をした場合、Cogniiのシステムが、正解にたどり着くまで継続的にヒントやアドバイスをくれるため、受講者は自ら答えを見つける努力をすることで学習効率が向上します。従来の○か×かしか採点されないオンラインコースよりも、はるかに学習意欲が湧くことになります。

Cogniiでは、このシステムの導入候補として、全米の小学校から大学までの教育機関と、オンライン教育の大手企業、そしてディズニーなどエデュテインメントを提供している会社をあげています。
オンライン教育が、次世代教育の本流と確実視されるなか、今まで生身の人間がやって来た教育ノウハウを、どのようにしてシステムに転換すると、学習成果が向上し、かつ、スケールに対応できるのか。今後の教育テクノロジー分野の発展に注目が集まっています。

Cognii
http://cognii.com/

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