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Webビジネス戦略レビュー

WEB BUISINESS STRATEGY REVIEW


インターネットビジネスを始める前に知っておきたい10の法則
10.Webプラットフォームと運営体制

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/05/09

Web世界のブランド戦略とは何か、を簡単に表現すると、自社のオーソリティ・テーマでアクセス数を増やすことです。
より多くの人々に、自社のアイデンティティに触れてもらうことで、ブランド認知を行います。このあたりは、リアル世界のブランディング方法と同じですが、Web世界のブランド戦略が違うのは、自らトラフィックを作る必要がある点です。
リアル世界ではTVや雑誌広告、交通広告でブランド露出を行い、それを目撃する人がいます。つまり媒体とトラフィックがワンセットなのですが、Webサイトは自社の媒体であり、自社で訪問者を集めない限りはブランド露出が進みません。これを克服するには、初めから自社のWebサイトに、継続的にアクセス数を増やせるプラットフォームを導入しておくことが肝心です。そのキーワードは、クローラブル&スケーラブルです。

クローラブル(crawlable)とは、Google検索ロボットに拾ってもらい易くするためのサイト構造やコーディング方法です。
例えば、最も初歩的なクローラブルな施策は、ページのテンプレート化です。昔ながらのスタティックHTMLで作ってあるサイトでは、Googleロボットが毎回全ての情報を1ページ毎に読み取らなければならないのに対し、CMS生成によるテンプレート型ページであれば、テンプレート部分の情報は共通しているので、効率良いクローリングが可能になります。

また、スケーラブル(scalable)とは、拡張性ですが、永続的にコンテンツが増やせる基盤を言います。Web世界でオーソリティになるには、そのテーマに対してコンテンツ網羅性が重要ですから、当然、そのコンテンツページ数は膨大なものになります。ページを増やす作業を簡略化するシステムがないと、労力的にも時間的にも、すぐに限界が訪れますので、スケーラブルなWebプラットフォームは、今の時代は必須です。

クローラブル&スケーラブルを実現するには、何らかのWebシステムをプラットフォームとして導入します。
企業サイトや情報サイトのように、コンテンツベースの運営が前提であれば、通常のCMSが有効です。手軽なCMSであれば、MovableTypeやWorldPressが、比較的安定した使い勝手を提供してくれます。ECサイトの場合は、初めて導入するには、EC-CUBEが簡単です。
ともに日本ではポピュラーなプラットフォームですが、ある程度の規模になって来ると、カスタマイズやSIが必要になります。が、先のMovableTypeやEC-CUBEでも、月間30万~50万アクセスくらいまでであれば、十分運用は可能です。

さて最後に、運営体制についてですが、リアルの仕事と兼任であっても、3名の体制が作れればWebビジネス運営は可能です。
ここでは、コンテンツベースのサイト運営をご紹介しますが、まず、1)リード担当、2)コンバージョン担当、3)商品開発担当の3名で構成します。従来は、IT担当、マーケティング担当、商品担当のような分類をしていましたが、全社がマーケティング視点を持たないとWebビジネスは成功しないと言う点と、CMSが発達して誰でも運営に関われるという点から、最も無駄のない役割分担として、上記のような分類に進化しました。

リード担当は、文字通り、訪問者数を増やすミッションを実行します。CMSでもECサイトでも、ある程度機能を使いこなせるIT知識と、実際に訪問者を増やすための施策を実行するSEOマーケティング知識が必要です。

コンバージョン担当は、受注するためのあらゆる営業活動を、Webとリアルで行います。例えば、訪問者を増やすコンテンツは、多くの場合、時流のキーワードが入っているコンテンツですが、これはリード担当が企画します。一方、コンバージョンに効くコンテンツは、自社のブランドや実績についてのコンテンツですが、これはコンバージョン担当が企画します。また、見込み客のフォローアップから、その後のクロージングもコンバージョン担当が行います。

商品開発担当は、売れる商品を開発する役目を担います。アクセスデータや購買データ、または、カスタマーサービスデータを基に、今、ユーザが何を望んでいるのかを追跡して行き、商品やサービスに反映します。

仮に将来、事業規模が大きくなったとしても、この3領域の中で人を増やすことで対応が可能です。その場合、例えば、リード担当の中で広告担当、SEO担当、機能開発担当など、細かに分担する体制を作りますが、事業全体の枠組みとしては、この3領域でカバーできるはずです。

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