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インターネットビジネスを始める前に知っておきたい10の法則
2.ユーザは『オーソリティ』に集まる

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筆者近影

宮崎 晴人(ハルデザインコンサルティング株式会社 取締役会長)

2013/03/12

『オーソリティ(権威)』には、引力があります。
したがって、ユーザは自然と『オーソリティ』に集まります。

『オーソリティ』とは、同分野の他社と比較して、NO.1のコンテンツ力があるサイトです。これらのサイトは、圧倒的な網羅性で、そのテーマを独占しています。検索ならGoogle、買物ならアマゾン、レシピならクックパッドなどです。インターネット上には、すでにたくさんの『オーソリティ』が存在しますが、その一方で、まだまだ『オーソリティ』が存在しないテーマもあります。つまり、そのテーマは空席なのです。
インターネットビジネスを始めるなら、どんな規模であれ、この『オーソリティ』を目指す必要があります。

例えば、着物のネット通販会社である「京都きもの市場」は、着物の『オーソリティ』です。
このテーマでは、日本で最大規模のネット企業であり、その商品数は、8,000点~9,000点、一日に200~300商品が追加されます。近年の業績は、年率10%以上の成長を続けており、まさに、テーマを独占した時に生じる成長率です。
楽天でも着物は売っていますが、ユーザは「京都きもの市場」に集まって来ます。なぜなら「京都きもの市場」には、日本でNO.1の商品の網羅性があるからです。さらに、着物バイヤーの視点から、一つ一つの商品に対して丁寧な解説が掲載されており、着物のプロであっても勉強になるほどの情報量が集積されています。

このように、『オーソリティ』になることで、インターネットビジネスは、一気にその威力を発揮します。
インターネットを大宇宙に例えると、その大部分を占めているのはGoogleでしょう。なぜなら、〈法則1〉でお話しした通り、インターネット上のあらゆる情報を制しているのは、検索エンジンだからです。
さらに、宇宙には、アマゾンや楽天のような大銀河や、価格コムや食べログ、クックパッドなどの中銀河があります。銀河とは、NO.1のコンテンツ網羅性で引力を生み出している『オーソリティ』にあたります。
しかし、銀河の周りには強い引力を持たない小さな星々が無限に存在します。これらは『オーソリティ』になりきれていない、インターネット上に存在する無数のホームページです。
このように、今日のインターネット世界は、宇宙に似た生態系で出来上がっています。

すでに、銀河を形成した『オーソリティ』と同じテーマで戦うことは、至難の業です。
アマゾンや楽天に打ち勝つには、どれほど莫大な資金と時間が必要でしょうか。たとえ、相手が中銀河、小銀河であったとしても、NO.1を取るには、気の遠くなるような投資が必要です。
先の「京都きもの市場」にライバルがいないように、一度『オーソリティ』を形成してしまうと、インターネットの世界では、なかなか覆すことができません。したがって、これからインターネットビジネスをスタートさせるならば、まだ『オーソリティ』のいないテーマを選んで集中すべきです。なぜなら、無意味な競争コストがかからない上に、自社が『オーソリティ』になった時には、そのテーマを独占できるからです。

最後に、Googleが推奨するウェブサイトの品質に関するガイドラインには、こう書かれています。

「どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。」

つまり、同分野の他のサイトと差別化する上で、最もシンプルで数学的な方法は、コンテンツの網羅性です。さらに言えば、ページ数です。もちろん、コンバージョンのためのコンテンツ内容の充実や、UXの完成度は必要ですが、こと「ユーザを引き寄せる」という引力の点においては、そのテーマ内の網羅性と言えます。なぜなら、Googleはロボットであり、ロボットに分かるような、論理的な差別化が必要だからです。
また、ユーザにとっても『オーソリティ』は、認知しやすい存在です。そこに行けば、効率的に情報を得られる上に、期待を裏切らない選択の幅を提供してくれるわけですから。

『オーソリティ』になることは、インターネットビジネスを始めるならば、知っておくべき法則の一つです。

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