



無農薬で虫の混入もない、ベジタスの野菜。主力の「結球レタス」の開発成功は日本初。均一な形と、洗う手間が省けるベジタスは、小売企業や外食企業から多くの問い合わせを受けている。
ブランドとは、『企業全体の考え方』
稲田社長:
拠点である亀岡市の地域に対して、スプレッドとして何が貢献できるのか、ということも、早い段階でアイデンティティとして定めたいと思っています。まずは、野菜工場の見学や説明を通して、地域との関わりを進めることを考えています。
宮崎:
CSRは、ブランドにとって大切ですね。ブランド戦略の視点から見ても、自社の顧客に限定してメッセージを発するよりも、より多くの人々が生活する社会や地域とコミュニケーションを取ることにより、ブランドとしての存在意義を示すことができるわけです。
稲田社長:
そういう意味では、ブランド・アイデンティティというものは、野菜業界だけでなくて、すべての業種や企業に必要なものですね。今回、ブランドというものは、ネーミングやデザインというものではなく、CSRや文化、製品へのこだわりなどを含めた、様々な要素から形成される『企業全体の考え方』なのだと分かりました。今後は、日々の仕事の中でも自分たちのブランド・アイデンティティに気を配って、スタッフの中でも意識を統一していきたいと思っています。![]()

無菌室で、空調・温度管理を徹底した、安全性の高い生産ライン。通常の野菜の50%~70%の生育時間で、出荷が可能となる。また、同面積の露地栽培と比べ、100倍の生産力を誇る。
宮崎:
その通りですね。多くの方が、ブランドつくりは、広告代理店に依頼すれば済むのではないかとか、デザイン会社につくってもらえば良いのではないかなど、まだまだ誤解がありますね。
稲田社長:そうですね。
宮崎:
ブランドとは、経営の根幹に関わることで、私たちブランド戦略コンサルタントとしても、お客様の事業を左右してしまうほどの責任を負っているのです。ですから、あらゆる方向から調査し、分析の上で、最終的に答えを出す訳ですが、答えを出した後でも、さらに自分たちの中で何回も検討し直すのです。本当にこのブランドで良いのかどうかと。しっかりと本質を押さえているかどうかと。
稲田社長:なるほど。
宮崎:
広告物やクリエイティブは、間違っていたら変更すれば良いのですが、ブランド・アイデンティティはそうはいきません。しかし、本質を追究し、アイデンティティを決断し、それに時間を投資することによって、ブランドとして威力が出てくるのですね。![]()

稲田社長の決断は、いつも速い。その場で決めるその決断力は、生鮮食品の卸売り取引で鍛えられている。グループ本体である株式会社トレードでは、日常的に、一瞬で数千万円の取引の価値を見抜き、すぐに決断しなければならないからだ。
考え方の新鮮さが決断のポイント
宮崎:
最後になりますが、今回、弊社の存在をどのようにお知りになったのですか?
稲田社長:
インターネットの検索で、「ブランディング」や「戦略」、「コンサルティング」などのキーワードを試して調べたのです。100社くらい見ましたよ。
宮崎:
すごいですね。そんなに調べられたのですか。
稲田社長:
1社ずつチェックしましてね。
宮崎:
最終的に、決断のポイントはどこだったのでしょうか?
稲田社長:
他のコンサルティング会社と違った視点で、ブランド戦略の説明がされていたところです。ここだったら分かり易いと思いましたし、他にこういうコンサルティング会社がない。他のところと切り口が全然違っていたのですよ。![]()

ベジタス野菜は、今後、京都以外の地域にも進出予定。おいしさと新鮮野菜のNo.1ブランドとして、ハルデザインコンサルティングもブランド・マネジメントを支援していきます。
株式会社スプレッド 「ベジタス」
http://www.vege-tus.com/
宮崎:切り口が違うと言いますと?
稲田社長:
他のコンサルティング会社は、戦略系であれば財務的な指導がメインですし、そうでなければ、ロゴやデザインなどのクリエイティブ系がほとんどなのですよ。今回のようなバランスの取れたブランド戦略コンサルティングを行っている会社は、他になかったのです。考え方が新鮮でしたので、すぐに決めました。
宮崎:
ありがとうございます。私たちも、経営的な視点とクリエイティブ的な視点のバランスを大切にしています。
稲田社長:
すぐに決めましたが、今回ブランディングをして頂いて、結果的にその決断は、間違ってなかったと思っています。
宮崎:ありがとうございます。それを聞いて安心しました。(笑)

