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CASE STUDY
Case Study 事例紹介
誰も見たことのない未来の世界を創造するサイバーダイン株式会社 代表取締役CEO 山海 嘉之 教授

世界に先駆けて実用化を迎える、サイボーグ型ロボット

人類の夢が、今、実現しようとしている。
ロボットの開発研究を行う企業や大学は、日本国内にいくつかある。だが、世界に先駆け、初めて実用化されるロボットは、このサイバーダイン社のロボットスーツ『HAL』を除いて他はない。その生みの親である山海嘉之教授は、ロボットではなく、ロボットスーツにこだわった。
「テクノロジーを人間の皮膚の内に埋め込むか、それとも外に装着させるか。これが大きな境界線であることに私は気づきました」
素晴らしいテクノロジーであっても、人間の体は一歩皮膚の中に入ると生体防御システムが、テクノロジーを拒否する。皮膚の外か内か。これが大きな境界線であると山海教授は言う。そこで教授は、テクノロジーを境界面である皮膚に密着させる方法を選択し、これがロボットスーツの誕生となった。
ロボットスーツ『HAL』の仕組みはこうだ。人間が手足を動かそうとすると、脳から筋肉に神経信号が伝わり、この時、微弱な生体電位信号が皮膚表面に表れる。ロボットスーツ『HAL』は、この生体電位信号を皮膚表面に貼られたセンサで読み取り、その信号を基にパワーユニットを介して、装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かし、サポートする仕組みだ。

CYBERDYNE社のコーポレートマーク

CYBERDYNE社のコーポレートマーク。山海教授のイメージをもとに、ハルデザインコンサルティングが制作を支援。

海外拠点を通じて、グローバル・ブランドへ

2007年8月、サイバーダイン社は、オランダのアムステルダムに欧州の事業拠点となる「CYBERDYNE EU B.V.」を設立した。欧州におけるロボットスーツ『HAL』の販売および保守業務の中核拠点となる。また、国内の研究開発および生産拠点を、11月から着工。延べ床面積は約5500平方メートル、年間500体の「ロボットスーツ」生産が可能になる。まずは、医療・介護支援の場での実用化に向けて、『HAL』を量産する。その他、重作業支援、エンターテイメント、またレスキュー活動支援など、多くの場での『HAL』の活躍が考えられている。
「工学や医学は、人の役に立ってこそ重要な意味があるのだと思います」と、山海教授は言う。
心ある科学技術により未来を開拓していく。これが、サイバーダイン社の存在意義だと、教授は語る。
「より多くの人が喜んでくれるような技術を開発し、誰も見たことのない未来の世界を創造していきたい」
人類の幸せを願う山海教授の想いは、サイバーダイン社のブランド・メッセージとして、今後世界の人々と共有されて行くのである。

サイバーダイン株式会社 代表取締役CEO 山海教授とハルデザインコンサルティング 宮崎

サイバーダイン社は、2007年8月オランダのアムステルダムに欧州の事業拠点となる「CYBERDYNE EU B.V.」を設立。サイバーダイン社のグローバルな発展を目指し、今後のブランド戦略も強化する。

サイバーダイン株式会社 代表取締役CEO 山海 嘉之 教授

温和な人柄の中に、天才的なビジョンと強い実行力を持つ山海教授。「心ある科学技術により、未来を開拓していくこと」が、自らの存在意義と語る。

新しい学術体系『サイバニクス』の誕生

このロボットスーツには、様々な分野の知識が融合されている。
人が着るロボットスーツは、これまでのロボットのように、工学技術だけでは完結しない。装着しても違和感を与えない小型化・軽量化はもちろんのこと、心理的な影響や個人差も考慮する必要がある。つまり、工学、行動科学、脳神経科学、生理学、心理学など、多岐にわたる分野の知識を結集しなければならない。また、ロボットスーツを実際に世に出すためには、法の整備や倫理、安全性も重要になる。
「包括的な学術体系が必要だと強く感じた私は、この新しい学術体系を『サイバニクス』と命名しました」
山海教授は、ロボットスーツをカタチにするだけでなく、その根幹となる学術体系の確立にも成功した。そして現在、山海教授の研究は、この『サイバニクス』という学術領域の国際拠点として採択されるまでになったのである。

2008年5月に誕生する「CYBERDYNE研究開発センター」

2008年5月に誕生する「CYBERDYNE研究開発センター」。延べ床面積は約5500平方メートル、年間500体の「ロボットスーツ」生産が可能になる。

【インタビューを終えて】
宮崎晴人が感じた、山海嘉之教授

『天才』という言葉は、この人のためにある、と感じました。
それは、頭が良いということに留まらないのです。驚くほど明解な目的意識、様々な視点を持つ客観性、プランを形にする強い実行力。そして、誰よりも温かなハートの持ち主。山海教授とお話しする度に、その人間的なキャパシティの大きさに圧倒されます。ブランド戦略家の立場から見ても、山海教授は、サイバーダイン社が目指すべきブランド・アイデンティティの全てを体現した方であると言えるでしょう。
サイバーダイン社の取り組みは、人類の歴史に残る快挙です。どれほど多くの人々が、この企業によって救われることでしょう。
山海教授は、言いました。
「サイバーダインの成果が、さらに世界中の素晴らしい取り組みにつながって行くことを願う」
教授の想いは、必ず世界の人々を勇気づけることでしょう。

サイバーダイン株式会社
http://www.cyberdyne.jp/

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